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不眠症
どんな症状を治療したくて来られたかに関わらず、より多くの人が共通して抱えている悩みといえば、現在はこれが一番です。寝たいのに早く寝つけない。眠りが浅くて寝た気がしない。何度も目が覚める。朝早く目が覚めすぎてそれから眠れず、昼に眠たくなる。など様々ですが、全て睡眠障害としてとらえられます。
伝統医学は自律神経の働きを正常に戻すための知恵であるともいえます。鍼灸もその中の非常に有力な方法の一つですが、ここでは簡単な分類とその対策に少し触れましょう。
私たちは病気を「足りすぎている、つまって出ない悩み」(実証)と「足らなかったり、漏れて出過ぎたりする悩み」に分かれます。不眠症も例外ではありません。
実証では体の中の火が高まったりや湿熱、痰湿がたまったりするのが原因になります。
したがって湿熱タイプのような方の不眠は、摂取エネルギーを減らすだけでも軽快に近づく可能性はあります。少なくとも重たい夜食と寝酒は避けたいところです。
虚証の不眠には主に二種類あります。
1.火を制御し体に潤いを持たせる機能が不足している。
2.寝ている間に行なうべき、日中の身体(脳や筋肉など外側の部分)の疲れを取ったり、身体の内側(内臓)の修復をするだけの血や体力(それらを心脾気血という)が不足している。
どちらも乾燥タイプの方に多いと考えられますが、この状態は鍼灸などの積極的な治療が必要であり、また意外によく効くものであります。虚証の不眠を放置して実証の不眠に移行することもありますので、アルコールや睡眠薬などに頼らずに早めに治療するのが得策です。
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